代表取締役社長 奥山 貴広
2011年に「IT人材専門の人材紹介」という看板を掲げて創業した時、引き合いを頂いたのはwebやゲームというITに特化したお客様が中心でした。その後、スマートフォンの普及やDX推進という大きな時代の流れに伴い、ITに特化した業界だけでなく、全ての業界がIT人材を必要とする時代に変化しました。専門的なスキルを持つ人材も増加し、社会全体で適材適所を実現していくことによって、あらゆる産業の進化をIT人材という面から支援していくことができる、という手応えを感じています。
そして、今度はAIによる様々な変化を実感する時代へと突入しましたが、IT人材紹介という仕事を通じて様々な仕事の現場と向き合う中で、「AIによって人の仕事が代替される」という段階にはまだまだ遠い、というのが私の見解です。AI自体が求められているのではなく、AIを活用して成果を最大化するIT人材が、あらゆる企業で求められています。AIに限らず、社会を前進させる技術を生み出す「人材」の紹介にこだわってこれからも事業を推進して参ります。
ギークリーが創業以来、徹底してこだわってきたのは、企業と人それぞれの「選択の質」を高めることです。選択の質を高める上で、最も重要なことは第一に選択肢が十分にあるということです。候補となる企業の数、候補となる求職者の数、それぞれを「IT専門」という看板を掲げて徹底的に集めることによって、企業と人双方にとって十分な選択肢を提供することができます。
また、採用や転職という大きな意思決定において、納得のいく選択をするための情報提供にこだわり、質の高い選択をして頂けるよう努めています。当社自体も、仕事においてAI活用を進めていきますが、「選択の質」を高めるためには、一人一人、一社一社が選択をする文脈の理解が欠かせず、AIによる効率化とは別次元の人間の力が重要です。技術が進化し、求められる人材が変化していく中でも、ギークリーが選ばれてきた価値である専門性や実行力を磨き続け、成長機会にあふれる社会の実現に貢献して参ります。